PT-SaaSとは
PT-SaaSは、平成19年に田中精工株式会社が自社及び、自社の協力工場10社と共同で生産管理を行うために開発したものです。
同社では、従来より自社内のシステム化は進んでいましたが、外部の協力工場との情報交換が紙ベースであったために、協力工場に加工物が行くと、そこがブラックボックスになってしまい、どうしてもトータルな管理ができませんでした。
そこで、自社及び協力工場が協同して作業する工程に限り、工程進捗情報や不良情報を共有化し、双方の管理レベルを上げて、トータルなQCD向上に取り組みました。つまり、自社だけでなく、協力工場も含めた「見える化」に取り組んだ訳です。
その時のITツールが、PT-SaaSという訳です。そして、その成果が大きく評価され、IT経営力大賞2009では、経済産業大臣賞(最優秀賞)を受賞されたのです。そして、さらに、その成果を広く他の中小製造業の方にも広める為に、平成21年10月に新連携支援事業に認定され、PT-SaaSの外販を始めました。
現在、15社以上がPT-SaaSを使い、業務改革・改善に取り組み、成果をだされています。このようなITツールを使って、中小企業のIT経営が促進できればと思っています。